ブログの筆者:ほわほわ
※この記事は、 音の正体【お化け屋敷2】 のおまけ続編です ↓
・・・・・
お化け屋敷を楽しんだ後、次はどこに行くかみんなで話し合っていた。
そうだ!観覧車行こ〜
お!いいねぇ〜
行こ行こ〜!
よし、行くぞ〜!
そうしてみんなはしばらく歩き、目的地に到着した。
スタッフさんが入口に立っている。
どうぞ〜
さっそく案内され、乗車した。
楽しみ〜
観覧車はゆっくりと上へ上がっていく。
頂上の景色はどんな感じなんだろうね〜
ねぇ〜!
盛り上がる車内。
そんな中、、、
あれ...?
1つ不可解な点があった。
いつもおしゃべりなおばあちゃんが全く喋らないぞ...?
おばあちゃんどうしたの?
話しかけてみるが、反応はない。
ただ姿勢を正し、一点を見つめているだけだ。
その間も観覧車はどんどん上がっていく。
それと同時に、おばあちゃんの挙動もおかしくなっているのは確かだった。
しばらくして、あっという間に絶景ポイントに到達。
頂上に来たよ!!
わぁ〜〜〜
きれいだなぁ〜!!
みんな観覧車の窓に張り付く。
目の前の景色に感動し、みんなから感嘆の声が聞こえる。
ほわほわは、またおばあちゃんに話しかけた。
見てみて!きれいだよ〜
おばあちゃんと綺麗な景色を共有しようとした。
しかし、やっぱりおばあちゃんの反応はない...
さっきと変わらず、一点を見つめたままだ。
よく見ると、心なしか顔が青ざめている気も...?
観覧車とは外の景色を楽しむものではないのか...?
せっかくだから景色楽しもう〜
みんなも声をかける。
だが、やはりおばあちゃんは石化している。
もしかして...
みんな薄々気付き始めていた。
おばあちゃんって高所恐怖症なのか...?
あのいつもワイルドなおばあちゃんが...?!
みんなびっくりしている。
しかし、それ以外に考えられなかった。
もしかして、怖いの?
おばあちゃんに聞いてみるが、やはり反応はない。
みんなはおばあちゃんをなだめている。
観覧車は落ちないから大丈夫だよ〜
景色綺麗だよ〜
それでもおばあちゃんは固まったままだ.....
・・・・・
結局、おばあちゃんは一言も発することなく、一点を見つめたまま動くことはなかった...
到着まであと少し。
1周するのに15分ほどかかったかな...?
おばあちゃん、もうすぐ着くよ〜
そして、到着した。
スタッフさんが扉を開けてくれる。
降りるぞ〜
みんな次々降りるのだが...
ん、おばあちゃん...?
なぜか、おばあちゃんは頑なに降りようとしない。
おばあちゃん、もう降りていいよ〜
みんなもおばあちゃんに手を差し伸べるが、なかなか降りない。
早く降りるぞ〜
おじいちゃんも声をかける。
しかし、降りない。
もしかして、おばあちゃん.....
またもみんなは気付いた。
そう。
“降りない” のではなく、“降りれない” のだ。
どうする...
しばらくすると、おばあちゃんは言った。
あれ?なんか...これ動いてるねぇ〜?
そりゃそうだぁ?観覧車だもん。
と、またもおじいちゃんのツッコミ。
慣れていないためか、おばあちゃんは一向に降りれそうにない。
早めに扉を開けてもらったはずが、徐々に2周目を迎えようとしている。
ほわほわはおばあちゃんの後ろ。
降りれるのだろうか...?
おばあちゃん、早く降りてくれぇ
このままじゃ本当に2周目に突入するぞ...?!
これにはスタッフさんも大慌て。
機械のストップボタンを押してくれるか?
そう思ったのだが...
え...?
まさかの全身を使い、人力で観覧車を止めようとしている。
なんと、スタッフさんも天然なのか...?
人間に観覧車を止めれるほどの力があるとは思えないぞ...
ほわほわはびっくりした。
しかし、それほどにスタッフさんも焦っていたのだろう。
おばあちゃ〜〜ん!!
もうダメだ、そう思った時。
よいしょっ
ようやく、みんなに支えてもらっておばあちゃんは降りることが出来た。
ほわはわもなんとかジャンプして降りることに成功。
よかったぁー
本当にもうダメかと思った...
またもみんなは笑っている。
いつも元気なおばあちゃんは少し憔悴している様子。
少し休憩する?
うん。
・・・・・
一時はどうなることかと思ったけど、なんとかなるもんだなぁ〜
しばらく休んだおばあちゃんは息を吹き返し、その後も遊園地を楽しんだのであった。
(完)
最後まで読んで下さり、ありがとうございました🐥