ブログの筆者:ほわほわ
ある日のこと。
ほわほわは電車に乗っていた。
今日は旅行だ〜
まずA駅に行き、そこで新幹線に乗り換えて目的地に向かう予定だ。
楽しみ〜
それにしても...
いつもより遅いな、この電車。
もう10分も遅れている。
新幹線の乗り換えに間に合うのか...?
・・・・・
まもなくして、A駅に到着。
まずいぞ...
結局10分以上遅れて到着し、新幹線に乗れるかどうか瀬戸際だった。
ドアが開いた瞬間ダッシュだ。
位置について...
よーい
プシュー
ドン!
全力で走り出した。
絶対に、間に合わねばならぬ...!!
どうやら、新幹線組はほわほわ達だけではないようだ。
1人、サラリーマンの男性がビジネスバッグとスーツケースを両手に抱え、異常なほど全力疾走している...
もしや、同士なのか...?
ほわほわ達はその人の後を追うように走る。
とにかく全力疾走だ...
・・・・・
ようやく改札を出て新幹線ゾーンへやって来た。
いよいよ、最後の難関。
エスカレーターを全力で駆け上がる場面だ。
なかなか長い...
息を切らしながら上へ上がる。
ぱっと上を見ると、さっきの男性も必死に上がっている。
ものすごい勢いだ。
出発まで後1分...
時間がない...!!
ほわほわ達3人は必死に駆け上がる。
だんだん新幹線が見えてきた。
あと少し...
そう思った時。
ドスっ
前を走っていた男性がずっこけた。
えぇ...
その男性がエスカレーターを降りた瞬間の出来事だった。
顔面から着地したぞ...
大丈夫なのか.....?
いや、心配している場合じゃない。
まだ戦いは続いている...
乗れるまで後何秒の世界だ。
その男性もなんとか立て直し、必死に新幹線の乗車口を目指す...
🎵〜
新幹線のチャイムだ。
もう時間がない!!
乗れるか...!?
扉が閉まります。ご注意下さい...
あと少しなんだ!!
待ってくれぇ〜!!
・・・・・
なんとか新幹線に滑り込み、無事に乗ることができた。
これで一安心。
あとは席に座って休むだけ〜
そう思ったのだが、、、
先ほどのサラリーマンに異変が。
慌てる乗務員。
お客様...!?
大丈夫ですか!!
お客様の頭.....
ぱっと見ると、その男性、額からツーっと血が流れている。
本人は気付いているのだろうか?
すると、男性は言った。
ん、どうかしましたか?
僕なら大丈夫ですよ。
いや、どう見ても大丈夫そうには見えんぞ.....
結局、その男性は乗務員の女性に連れられ、どこかへ消えて行った...
・・・・・
しばらく呆然としていたほわほわ。
旅の序盤で飛ばしすぎたみたいだ。
それからというもの、目的地に到着してからは何事もなく平和に過ごすことができたほわほわ達であった。
(完)
最後まで読んで下さり、ありがとうございました🐥