今日の訪問者
午後8時20分。
最近は日が落ちるのも早いため、お悩み相談室は夏季とは違い17時までの営業です。
今日も1日を終え、もうすぐお休みしようとしていたハトさん。
すると、一人のサラリーマンらしき男性がやってきました。
こんな暗い時間に珍しい。
しかも、かなりくたびれている様子。
どうしたのかな?
あの...
今日はもう営業時間外なのですがどうされましたか?
うぅ...
こりゃあ疲弊しきっているな。
まずお茶を飲ませて休ませることにしよう。
公園の飲み水を木のコップにつぎ、お茶の葉を入れるハトさん。
何があったのか、ゆっくりでいいのでお話しくださいな。
しばらくして、落ち着いた男性は少しずつ話してくれた。
悩み:人の「怒り」に疲れた
簡単にまとめると、
人の “怒り” オーラに疲れてしまった。
動じないためにはどんな心持ちで過ごしたらいいのか...
とのこと。
どうやら生きていく中で怒っている人に遭遇することが多く、その怒りオーラに疲れてしまったらしい。
街中でぶつかった時や満員電車での舌打ち、わざと物を乱暴に扱い不機嫌さ満載の上司、ちょっとした会話をするにもあからさまに嫌な言い方をしてくる人など、とにかく今まで色々と大変な目に遭ってきたようだ。
そしてその周囲の「怒り」が自分に向けられたもののように感じて辛いとのこと。
その男性は、周囲の態度に動じない強い人間になりたいと切実に訴えていた。
ほほう...それはしんどい状況だね。
さっそくハトなりに処方箋を出すとしましょう。
「怒り」について
はじめに、「怒り」について少し考えてみよう。
前提として、怒ることは一般的にマイナスなイメージが付いていますが悪いことではありません。
もちろん相手を傷付けてしまうし、避けられるなら避けたいものです。
しかし、「怒り」とはその人にとって非常時に自分を守るための手段です。
意味があって、生き物には「怒り」という感情を抱く機能が備わっています。
誰しも怒る権利を持っており、その権利を相手から奪うことはできません。
「怒るな!」というのは本来お門違いなんだ
「怒り」は人知れず1人で抱えることもできますが、心のコップが溢れそうになり自分1人ではどうすることも出来なくなった時、それは外に影響を及ぼします。
人や物に当たるといった行動に出てしまうのです。
一見嫌な人に見える状況でも、実はその人の心は悲鳴を上げていることでしょう。
心が健康な人は「怒り」といった負の感情に振り回されることは滅多にありません。
余裕があるため心の中だけで対処でき、怒る必要がないのです。
クルックー...
こういう考え方もあるってことだけ
どうすればいい?
怒るのは悪いことではない、生き物の権利だ~っていうのはなんとなく分かったけど...
それにしても怒っている人が身近にいると神経がすり減ってしまいますよね。
それも毎日のように続くとしんどいと思います。
相手に過ちを指摘されたり、怒られる理由が明白な場合、自分に非があると認めている場合は、速やかに謝ればいいでしょう。
しかし、中には怒っている原因が分からない場合や、原因は分かっていても自分にはどうすることもできない時ってありますよね。
そんな時はどうしたらいいのか...?
ここでハトの結論!!
解決策は、「無」です。
「無」の境地で、ただ流れに身を任せるのです。
相手に攻撃しない。
でも、動じることもない。
相手の顔色を伺っておどおどしても意味がありません。
相手の機嫌を取る必要もありません。
怒っている理由が何であろうと、例え相手が「お前のせいだ」とあなたに伝えてきたとしても、そもそもこれはあくまで相手の問題であり「相手の課題」です。
あなたが原因なのではなく、実は相手の心の問題に過ぎません。
あなたが相手に何かする必要はありません。
ただあなたは、堂々と今の自分のベストを尽くしていればいいのです。
また、「怒り」があなたに向けたものだったとしても、受け取らなければ相手の元へと返っていきます。
「相手の課題」に関してはこちらの本に詳しく書かれています↓
ちなみに1つ理解すべきなのは、相手の脳内は一生分かることはないということです。
相手が怒っている理由を考えたところで、あくまで予想でしかありません。
予想した理由が全く違ったりそもそも怒っていなかった!なんてこともあり得るので、相手の感情について考えるのはほどほどにしましょう。
怒っている人の「怒り」の矛先
ところで、怒っている人の「怒り」の矛先は本当に相手(あなた)なのでしょうか?
いいえ、必ずしもそうとは限りません。
気付いていないだけで実は自分自身に対する怒りの可能性もあるのです。
人は、無意識に自分自身に接するように人にも接しています。
怒っている人の中には、無意識に自分で自分を苦しめているあまりそれが外に反映され人にも当たりが強くなっている人もいるかもしれませんね。
自分を責めないこと
人の「怒り」に動じない強いメンタルを持つには?と悩む人の中には、「相手が怒っているのは絶対自分のせいだ」や「絶対あの件で怒ってるんだ」などと考えすぎて苦しむ人もいるでしょう。
そんなあなたに伝えたいことがあります。
それは、「自分を責めないで」です。
それが出来ないから困っとるんじゃ~という声も聞こえてきそうですが、
でもやっぱり自分を責めたところで何も変わらないのです。
目の前に重い現実があったとして、あなたが明るくしていても暗くしていても現実は変更されることはなく同じように進んでいきます。
100歩譲ってあなたが怒られまくりのとんでもなくダメ人間だったとしても、自責しまくって暗い人生を歩むよりは、いっそのこと明るいダメ人間でいた方が幸せになれるでしょう。
開き直っちゃいましょう😆
それに、先ほども少し触れたように相手の脳内は一生分かることはなく、あくまでも予想でしかありません。
仮にその予想が当たっていたとしても自分を責めてはいけません。
怒る人にも事情があるように、怒られる方にも何かしら事情はあるでしょう。
どうしようもないことだってあります。
社会にはちゃんと自分に厳しくしてくれる人がたくさんいますから、せめて自分だけは常に自分の味方でいてあげましょう。
まとめ
以上、今日の要点をまとめるとこんな感じだよ!!
①怒ることは悪いことではなくみんなが持つ権利。
②相手の怒りの原因が何であれ、それは「相手の課題」であり相手の心の問題であるため、こちらが何かすることはない。
③相手の怒りの原因があなたであろうと決して自分を責めてはならず、自分だけは常に自分の味方でいよう。
どうかな?
心が少しでも軽くなってたらいいんだけど...
話を聞いてもらえただけでも救われましたよ。
ありがとうございます。
よかったよかった。
あまり考えすぎず楽しく過ごせたらいいね
ですね...
また何かあったら相談しに来ます!